小井土院長ブログ

一つやいと

小井土 善彦 2023年06月18日

関西では、お灸を「やいと」と言います。富山県高岡市の瑞龍寺では、田植えの時期に合わせて、6月1日と7月1日の2日、朝5時から夕方4時の間、1つのツボに一つ、お灸を据えてもらいに、人々が訪れる習慣が今でも続いているそうです。お寺の参観料は500円ですが、お灸代500円を支払えば参観料は支払わなくても良いとのことです。

瑞龍寺は、人々の日々の暮らしを守るために、戦を避けた前田利長公の菩提を弔うために建立された寺で、それが故に地元の人たちに愛されていると、偶然通りかかったお坊さんから、お寺の謂れを伺うことができました。

また、戦争になってからでは、仏の教えも力が及ばないため、戦争になる前にそのような事態にならないために、日々の暮らしを大切にする事が大切とのことでした。

庶民の暮らしを圧倒するような派手な装飾は見当たらず、手入れの行き届いた境内に足を踏み入れただけで、清々しい気分になる不思議な場所です。日常の暮らしを大切にするために、非戦を選択した亡き藩主の姿勢は、お灸とともに、現代にも通じる国宝にふさわしい姿だなーと、感じ入りました。

国と国の関係には非戦を、人と人、人と自然あるいは身体と心の関係には非暴力を。国家にも養生が必要と言えそうです。

学会に参加してきます

小井土 善彦 2023年06月06日

今週末は、第73回全日本鍼灸学会に参加するために、金曜日の午後から院長と副院長の診療は、お休みします。ご不自由をおかけしますが、宜しくお願いします。

https://www.taikai.jsam.jp/

院長は発表と座長、副院長は座長を2題、担当します。

今回は、例年よりお灸関連の発表や講演が多いのも楽しみです。

抄録集23ページと29ページに副院長、32ページに院長が掲載されています。

https://www.taikai.jsam.jp/wp/wp-content/uploads/2023/06/72nd_the-full-text-of-the-abstracts2_1.pdf

妊娠中の悩みの解決の鍵は?

辻内 敬子 2023年05月23日

こんにちは :-) せりえ鍼灸室です。

妊娠中は、身体的な愁訴がたくさん出現します。

身体的は愁訴については、はりきゅう治療が効果を発揮しますのでご相談してみてくださいね。

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妊婦さんは、精神的にも不安定な時期を迎えます。ホルモンの影響もありますが、妊娠した女性の悩みについて考えてみました。

赤ちゃんができる!という喜びの気分とはうらはらに、これから作っていく家族のことや仕事のことが気になり出すのが妊婦さんです。

  1. 妊娠判明の時期から、妊娠12週(妊娠3ヶ月)ぐらいまでは、なんと、産後の生活への不安が多発だそうです。今後のことを考えて、どうしたらよいか悩む時期なんですね。赤ちゃんと一緒に住む環境はどこがいいのか、仕事復帰や保育などが気になりますね。また、つわりなど身体の変化を実感するので、気持ちもマイナーになりがちのようですね。
  2. 妊娠16週頃は、つわりも収まり、つわりで大変だった方は、身体がへとへとで気力なしになりがちです。つわりの開始時期の妊娠6週位からこの頃までは、夫の協力が得られないなどが、不満の種にあげられています。
  3. パートナーがつわりの時から、労り、言動にも気をつけ、率先して家事を行い、妻への心配りが、妻の不満を和らげるようですよ。
  4. 妊娠18週から20週頃は、胎児が動くのを感じ始めます。胎動を感じはじめて母になることを実感してくるそうです。お腹の中には別の命が宿ってきている事を感じて、体調とともに、精神状態も安定してくるころです。体は安定期と言われますが、安定という言葉にほっとするようです。でも実際には、浮かれすぎずに行動を考える必要があります。
  5. 妊娠32週すぎた頃から、産後の生活への不安がまた襲ってくるようです。帰宅が遅い夫に、父になる自覚があるのかなど、求める声もあがっていたそうです。パートナーも一緒に、産後の子育てをする生活にむけて、シュミレーションをして、行動を変えていく必要がありそうですよ。
  6. 益々出産が近づいてくると、帰りが遅い夫には、出産後の赤ちゃんのお風呂に入れる時にどうしよう、赤ちゃんと二人で過ごす時間が長くなることへの不安が膨らんでくるようです。そして、それはお産本番まで持ち越されます。
  7. 更に予定日近くなると、お産そのものが大丈夫かなど、お産へ不安がピークになる頃です。

どんな時期にどんな悩みが多いかという調査ですが、ひと昔が10年なら、昔昔の20年前のプレモの雑誌に掲載されていたのを引っ張りだしました。(古くてすみません)

妊娠前から、妊娠中のこと、産後の事、考えておきたいです。そのためにも家族やパートナーと相談して協力し、子育てして欲しいですね。

暑い☀️

小井土 善彦 2023年05月18日

今日の横浜は、真夏の暑さになりました。風か吹いていたので、窓から取り入れた外気だけで、今日は何とか過ごせましたが先が思いやられます。 

治療室の下を流れる大岡川は、たくさんのクラゲで埋め尽くされていました。真夏のような光景に、思わず写真をカシャリ。梅雨のジメジメに向けて、汗をかく準備ができていますか?

体のバランスを整えていきましょう

辻内 敬子 2023年05月13日

こんにちは せりえ鍼灸室です。

はりきゅうは、痛いところに直接アプロ―チすることもできます。

さらに、手足などの遠い方へアプロ―チして、身体全体のバランスを整えることもできます。それだけでなく、バランスを整えた先には、肩こりなどの軽減とともに、自律神経のバランスを整えることにもつながっているんですよ。

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そこで、今から自分でストレッチをしたり
歩き方に気をつけて、バランスを整えていきましょう。

まず、自分の立ち方をチェックしてみて下さい

片足に重心をかけて、休めの姿勢が多いようなら、気をつけて立ちます

具体的には
足首を回したり、膝を回したり
股関節を柔らかくするように回したりした後に
腰をゆっくりひねってストレッチ

これでも十分効果はあります。

はりきゅうは、体全体のゆがみを調整していくことにつながります。

妊活の方も大切ですし、妊娠中の妊婦さんの体は、産後の育児にも影響してきます。

産後の骨盤痛や腰痛の改善を見据えて、妊娠中から、身体をメンテナンスしていってください。

おっぱいも、負担がかかる側が硬くなっていませんか?

確認してみてください。

はりきゅうをお試しください。

 

陣痛

辻内 敬子 2023年05月01日

こんにちは せりえ鍼灸室です。

お産の始まりには、破水や陣痛、おしるしがあります。

陣痛が始まる徴候がなく、予定日を超過すると慌ててきます。

予定日近くなって、どきどきや焦りや不安が出てきたら、鍼灸治療を予定してみてくださいね。

鍼灸治療で自律神経が整い、リラックスすると、陣痛さんが来やすくなりますよ。

焦っているのを本人は感じることが出来なくなってきますのでパートナーや周りの方が勧めてあげてください。

深い眠りやゆっくりの呼吸が出来ることはとても大切です。

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お灸教室を助産院で行っています。コロナ禍で開催する機会が無くなってしまった産院が多い中、妊婦さんには東洋医学の視点やお灸は必要です!と続けてくれている産院もあります。


以前の事ですが、

おしるしが来て、今朝ほど陣痛が始まったというJさん。
明け方には10分間隔の陣痛と思って、産院へ連絡したけれど、
到着する頃には、すっかり陣痛が遠のいてしまったという。

朝、診察を受けに産院へ行ったが、なんかたまに陣痛らしきものはくるけれど、
産まれそうでもないといってきた。

赤ちゃんは下がっていて押されているような感じがするけれど、
まだまだ出てくる感じでもないんですよ~と、Jさん。
それは、そこまで来ているけれど、まだ、もう少しかもってことかな?などなど、

そんな調子の会話を交わしながら、では、あぐらをかいて
できるだけ、お灸もしながら、みんなと陣痛くるぞ、うまれるかも、の会話を
楽しんでみたら、とお灸の仲間になってもらった。

この産院で出産した経験者は、参加者に語り始めました

産院の階段が一人ですたすた上れるようではまだまだって言われましたよ。
障子の桟が、はっきり見えるようでは、まだまだですって。
だいたい、座っていられませんでしたよ。
鼻からスイカがでるようだっていうじゃないですか!
おしゃべりできるような余裕はなくなってきましたよ。

陣痛が始まって産まれそうな感じは、こんな様子だとそれぞれみなさん話してくれました。

すたすた歩けるJさんは、まだまだみたいと言って歩いて帰りました。

ゴールデンウィーク中の休診日のお知らせ

小井土 善彦 2023年04月26日


 

今年のゴールデンウィーク期間の休診日は、4月30日から5月9日です。ご不自由をおかけしますが、よろしくお願いします。

妊婦さんの気分の変化はホルモンの影響から

辻内 敬子 2023年04月17日

こんにちは せりえ鍼灸室です。

ホルモン変化で毛深くなったり、薄くなったりすることがいわれています。

妊娠期はホルモン変化が激しく、気分や体調の変化も激しい時です。

妊娠し自分の感情のコントロールが難しい時が多々出てきます。

悲しい気分の時も出てきますが、それは妊娠しているから!パートナーはそんな女性の変化を知って関わってあげてくださいね。

妊娠初期のつわり開始頃から気分のアンバランス状態は出てきますので、早めに、家族やパートナーに知ってもらうようにしていくことが、この先の妊娠生活でイライラしないコツになると思いますよ。

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同じくホルモン変化で毛深くなる妊婦さんもいます。

「背中が毛深くなって恥ずかしいです」と発言した妊婦さん。そうですか?と見るとそうかもしれない!?、夫くんが第一発見者だという。すごく毛深くなったと言われて、妊婦さんは妊娠したせい!と思ったそうだ。

おっぱいのところに一本だけなが~い毛が一本のびている妊婦さん、

胸の谷間に毛の波ができてきた妊婦さん、

腰に毛がうっすら生えてきた妊婦さん、

背中に流れるように毛が生えてきた妊婦さん、

薄くなったというのはあまり聞きませんね。ホルモンの影響ってすごい!

ある時、妊婦さんの背中を診て、「OOさん、背中毛深くなったんですよね!」なんて言い切ってしまった。「いいえ、前から私毛深いです。あまり変わってませんけど」と返事され、しまった!!毛深くなったと語ったのは、違う妊婦さんだった!と人違いしたことがありました。前から毛深かったとは大変失礼しました。

ホルモン変化が大きい時期の更年期以降は、女性ホルモンの分泌(エストロゲン)低下し、ユニセックスになってくるようです。すね毛もひげもたくさんになりがちなのですかね(( ;∀;)
 
気分の変調や体の変調が激しい時は、はりきゅうでお手入れしていきましょう。

妊娠中に無理は禁物。誰かの手を借りることを覚えてくださいね。

鍼灸治療のあと、セルフケアをお伝えしていますので、それを継続しながら体調を整えていきましょう。

妊娠して喘息が再発、呼吸器が弱い時

辻内 敬子 2023年04月13日

こんにちは

せりえ鍼灸室です。

子どもの時、小児ぜんそくだったけど、大きくなったら治ったというのはよく聞きます。

妊娠中に、喘息のような咳が出てきて、風邪をひいたら咳が止まらず、病院へ行き、喘息と診断されたそうです。妊娠してはじめて喘息になったという妊婦さんもいました。

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妊娠すると免疫系が変化し、アレルギー体質だった方で悪化する方も少なくありません。

妊娠して、今まではよりも悪化したり、喘息が出てくるということは、自分の体力はじめ、免疫力、抵抗力などが低下している状態と考えられます。

ですので、赤ちゃんに栄養も元気もあげているお母さんは、自分自身が元気に過ごせるようにしていく必要があります。

よく寝ることが元気の秘訣です。体の元気を持ち上げるために、リラックスすること、癒されれること、楽しいこと、たくさんしてくださいね。

また皮膚のバリアを強めていくことも大切ですから、そっと手足をマッサージがいいですよ。もちろん、はりきゅうはお勧めです。

自分で行うよりも、パートナーの手がいいと思います。

手足は、手首から肘ぐらいまで、足先は足先から膝ぐらいまで、なにもつけなくても大丈夫ですので、なでてください。

最近では禁煙者は多いですが、まだ禁煙していないパートナーは、ぜひ、赤ちゃんが生まれてくることをよい機会として、妻のためにも産まれてくる赤ちゃんのためにも自分のためにも禁煙してみてくださいね。

喘息や呼吸器が弱くて、お灸のけむりが苦手という方には、煙がない灸や煙が少ないタイプのお灸もあります。無煙灸、微煙灸、火を使わないお灸なんてのもありますので、鍼灸師や薬局にご相談ください。

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晴明から耕雨へ

小井土 善彦 2023年04月11日

今年の横浜は、来年より長い間桜の花を楽しむ事ができました。みなさんの地域はいかがでしたか?さてさて、季節の移ろいは早く、たんぽぽに止まった蝶々を観ていたら、ミツバチが飛んで来て、慌ただしく蜜を集めて、パッと飛び立って行きました。花や虫にとって忙しい季節、新暦の二十四節気でこの季節にあたる晴明を感じた一コマでした。

晴明の次は穀雨。房総の海沿いの田んぼは水が張られ、田植えの準備が始まっています。

生命溢れる季節とはいえ、体力が低下していると、激しい寒暖差は、身に応えます。自分の身体のペースに合わせて、晴明から穀雨へと乗り切り、その後に控えている梅雨と夏を見据えた体力を養っておきたいところです。

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プロフィール

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せりえ鍼灸室院長
小井土 善彦
現代はストレス社会と言われていますが、その「ストレス」という言葉の由来は、1936 年頃、カナダの生理学者ハンス・セリエ氏(Hans Selye)が発表した「ストレス学説」にあります。 セリエ氏は一定の「ストレス」を感じると、体に一連の症状が現れることを発見しました。...

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辻内敬子

せりえ鍼灸室副院長
辻内 敬子
私たちは、女性の元気と美しく輝く人生を応援しています。貴方が母となることを選択した時から、そして妊娠した時から、幸せに満ちた人生のために、体と心 のケアを行います。 妊娠したらゴールではありません。妊娠期間中に出産準備のための体作りが必要です。...

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