アトピーと喘息は、皮膚と呼吸器ですが
辻内 敬子 2017年10月30日
アトピーと喘息は、同じアレルギーマーチです。
Uちゃんは1歳6ヶ月。Uちゃんの足や手は、アトピー性皮膚炎でかきむしっています。
半年前には、気管支炎で入院、その2ヶ月前は肺炎で入院したということでした。
今は、夜中に何度も鼻がつまって苦しそうに起きるし、 咳でじっくり寝ていられないそうです。
Uちゃんは、風邪も引いていてなかなか抜けていない。
アトピーも悪化傾向だ!と困っている状態のお母さんでした。
子どもの治療の際には、暑さ寒さも彼岸までという言葉を使いながら、その季節の変化を上手にやり過ごしながら、 体を気候の変化に対応させて、いい状態に持っていこうと提案して、施術を続けます。
こどもは大人より、季節に体調を変化させて順応していくことは大変ですが、もう少し大きく成長すれば、気候の変化に対応できるようになります。また、体も鍛えられていきます。
ましてアトピー性皮膚炎は治るというよりも、悪化させずに、上手につきあっていく術を学びながら、子どもの成長を体の自立を応援していくのだと思っていただくと、お母さんも気持ちが軽くなるかしら。
私たちもお手伝いしていきますね。続きはブログで。
本当に、Uちゃんは、10日ぐらい前に引いた風邪が抜けていなくて、まだ鼻水垂らしています。これでは、お母さんも心配ですね。
お母さんに連れられて治療に見えた時の様子は、
「どうぞ~、こんにちは」と言っても。「いや、いや!」と首を振るばかり。
だから、最初は抱っこのままでした。
お母さんが問診票に記載している間中、こちらの様子をうかがっています。
お母さんが書いている間にも、お話しながら治療開始。
赤ちゃんから、こどもになっていく途中という感じです。
Uちゃんの皮膚はぶよぶよしてたるんでのびています。
そして毛穴が開いて毛羽だっています。
背中は汗がだらだらかいていて、なかなか止まりません。
下半身も細くて、かよわい感じ。
まずは、風邪を追い出してすっきりさせる。
そして、季節のの冷えや冷気が入らないように
肌のきめをしっかりしていく。
下半身でしっかりたてるような力をつけていく。
皮膚全体のバリアをつけていく。
こんな説明をしながら、Uちゃんの背中や足、手、お腹を診ていきます。
抱っこされながらも、なで始めたら、動きが止まり、よだれがたれてきました。
じっとしています。気持ちいいんだね。
Uちゃんも呼吸が浅かったから、すぐに夜中に目をさましていましたが、
これでゆっくり眠れるかな。
鼻水も垂れなくなるといいねと初回の治療を終えました。
4日後に2度目の治療に来てもらいました。
Uちゃんは治療初日のお昼寝の時に少しだけコホコホしたけど、
夜はホクナリンテープを貼らなくても咳がでなかったということでした。
よく寝むれて、咳もしなくなりました。
2度目の治療の時には、手足も温かく、顔色もいいようです。
目の下のクマも薄くなってきています。
ぺちゃんこだったお腹が、急にもっこりと大きくなったので
お母さんは心配して聞いてきました。
でも、これは大きく呼吸ができるようになった証拠です。呼吸に合わせて動いています。
多量の汗も少し抑えられてきたかなあ。
かなり変化が感じられた様子のお母さんで、安心してもらえました。
抱っこだったUちゃんも2度目は安心してカバさんのおもちゃと遊んでいました。
鍼灸治療室では、子どもの状態にも併せて施術を行っています。