小井土院長ブログ

産後の母乳分泌不足には小指の先のツボを使ってみましょう

serie89_admin 2022年02月10日

こんにちは せりえ鍼灸室です。

産後には母乳の出が気になります。

手の小指の爪の生え際のところにツボ少沢(SI1)があります。

母乳分泌不足に効果があるツボとして知られていますので、自分でも反対側の手で小指を挟むようにしてツボ刺激をすると良いと思います。

小指を握ると痛みがある方が少なくありません。優しくにぎにぎしてみてください。

1日1分程度を2~3回程、押してみましょう。

また、最近の比較試験でも用いられていたツボです。皆さん、誰でも母乳の分泌には悩むものです。

母乳分泌や肩凝りが気になったら、鍼灸治療をご利用ください。

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中国の山東中医薬大学での研究では、産後の母乳不足のママさん60例に対して、手の小指の先のツボ少沢(SI1)と足の小指の先のツボ至陰(BL67)を使った比較試験を行っています。(鍼灸臨床雑誌2021年5期、参考:鍼灸柔整新聞2021年12月10日号中国医学情報(谷田伸治先生))

付属病院の鍼灸科外来で、平均罹患期間62日(分娩後20~150日以内)の平均年齢32.5歳(24~42歳)のママさんを、手のツボ群、足のツボ群、両方併用群の3つに分けました。

3つの群とも、棒状のお灸を、ツボから2~3㎝程離して、左右15分間、合計30分間、ツボを温めるお灸をしました。毎日1回、連続3日間、

授乳は回数と時間を多くし、産婦さんには十分な休息、栄養摂取、精神面の安定支援をしました。

観察指標は、乳汁分泌量、乳房充満度、乳汁鬱積度、乳汁濃淡度、などの5項目

血液検査で、血清プロラクチン含有量、

臨床的効果は、手のツボ群は総有効率85%、足のツボ群は80%、併用群は85%で3群に有意差なし、症状も、プロラクチン値も3群間に有意差はなかったそうです。

ツボ刺激やお灸の相談も可能です。

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せりえ鍼灸室院長
小井土 善彦
現代はストレス社会と言われていますが、その「ストレス」という言葉の由来は、1936 年頃、カナダの生理学者ハンス・セリエ氏(Hans Selye)が発表した「ストレス学説」にあります。 セリエ氏は一定の「ストレス」を感じると、体に一連の症状が現れることを発見しました。...

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辻内敬子

せりえ鍼灸室副院長
辻内 敬子
私たちは、女性の元気と美しく輝く人生を応援しています。貴方が母となることを選択した時から、そして妊娠した時から、幸せに満ちた人生のために、体と心 のケアを行います。 妊娠したらゴールではありません。妊娠期間中に出産準備のための体作りが必要です。...

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