三陰交(さんいんこう)
小井土 善彦 2025年06月25日
三陰交は、ツボの名前。日本語読みで「さんいんこう」中国語読みでは「sān yīn jiāo (サン イン ジャオ)」英語では「spleen 6(SP6)」。 20年ほど前に、各国でそれまで異なっていたツボの名前や位置が統一され、鍼灸では中国語 と英語が世界の公用語になりました。 日本語と韓国語は、残念ながら公用語になっていません。 さて、産科や婦人科領域で使用するツボとして有名ですが、足の太陰脾経(たいいんひけい) に属している21箇所の中のツボの一つです。 西洋医学とは異なり、東洋医学で「脾」は、主に消化吸収を受け持っている「臓」の一つで、 「脾」が弱くなると、消化吸収能力が低下して、身体に良いものを食べても、栄養が吸収さ れず、生命力が低下してしまいます。むくみの原因にもなります。 「脾」は、湿に弱いと考えられているので、湿気に包まれるこの時期は、消化吸収能力に少 しでも負担をかけないように、いつもより良く噛みながらゆっくり食べることをおすすめし ます。