小井土院長ブログ

腰痛

秋に起こる腰痛 秋の季節の変わり目に腰痛が増える理由

辻内 敬子 2024年09月22日

秋が深まり、涼しい日が増えると、腰痛に悩む方が増えてきます。特に季節の変わり目には、体が環境の変化に適応しきれず、腰に痛みを感じることが多くなります。      腰痛の原因はさまざまですが、「冷え」が重要な要因の一つとして知られています。   今回は、腰痛と冷えについて、西洋医学と東洋医学の視点から考えてみましょう。

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西洋医学的な視点

西洋医学では、腰痛は主に筋肉や関節、神経に関わる問題とされています。      寒い季節になると、筋肉が硬くなりやすく、血行が悪くなることで、腰回りの筋肉が緊張しやすくなります。これが腰痛の原因となります。                 特に普段から姿勢が悪い方! デスクワークが多い方は要注意ですね。        秋風が吹いてくる頃、夜冷えて、朝には痛みで起きられない!という人もいます。   また、寒さに伴う血流の低下は、筋肉の修復や痛めた腰の筋肉の炎症の回復を遅らせるため、慢性的な腰痛が悪化することもあります。

東洋医学的な視点

東洋医学では、腰痛は「腎」と深く関わっていると考えられています。        腎は体のエネルギー源であり、特に寒さに弱いとされています。           秋の冷え込みは体の「陽気」(温める力)を弱め、腰部に冷えが集まりやすくなるため、痛みや不快感を引き起こします。                         また、冷えてくると「気血」の巡りが悪くなることで、さらに冷えた筋肉や関節を滞らせ、腰痛が生じやすくなります。

東洋医学では、冷えによる腰痛は「寒湿(かんしつ)」と呼ばれ、寒さと湿気が体に入り込むことで、痛みが発生すると考えられます。

腰痛予防と対策

腰痛を予防するためには、冷えから体を守ることが大切です。温かい服装や入浴で体を温め、血行を良くすることが効果的です。                      また、軽い運動やストレッチを日常に取り入れることで、筋肉をほぐし、体全体の血液循環を促進させましょう。東洋医学的なケアとしては、鍼灸やお灸を使って、冷えを取り除き、体の「気血」の流れを整える治療が有効です。せりえ鍼灸室では、冷えない足元をすすめて、足首ウオーマーを院内で販売しています。お声かけ下さい。秋の季節の変わり目に腰痛が気になる方は、ぜひ早めのケアを心がけましょう。

せりえ鍼灸室でお待ちしております。最初の予約は 0452625550 お電話でお願いします。

それ以降は問い合わせページからメールでも可能です。

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産後の腰痛に対する骨盤ベルト装着と骨盤ベルト装着に鍼治療併用とのランダム化比較試験

辻内 敬子 2024年06月29日

母性衛生学会雑誌に投稿した内容の一部です

産後の腰痛に対する骨盤ベルト装着と骨盤ベルト装着に鍼治療併用とのランダム化比較試験

せりえ鍼灸室 1) 関西医療大学大学院  保健医療学研究科 2) 公益社団法人大阪府鍼灸マッサージ師会 3) 医療法人定生会 谷口病院 4)

 辻内敬子 1)、坂口俊二 2 )、小井土善彦 1)、廣野敏明 3 )、谷口 武 4  

【目的】妊娠後期に腰痛を訴え産褥期も腰痛が継続する者に対し、骨盤ベルト装着と骨盤ベルト装着に鍼治療を併用した場合との効果をランダム化比較試験で検討した。

【方法】産科病院にて妊娠後期に腰痛を訴え、分娩時にトラブルがなかった女性を対象に、骨盤ベルト装着群と骨盤ベルト装着に鍼治療を併用した群を割付し、ランダム化並行群間比較試験を行った。入院中に鍼治療併用群は腰臀部等に浅刺を基本に2回実施、評価はVisual Analogue Scale(VAS)とRoland Morris Disability Questionnaire(RDQ)日本語版を用い、産後2日目と4日目、1ヵ月検診時に自記式の回答を得て評価し、統計解析は群間比較の統計量、効果量を算出した。

【結果】30例のうち8名が除外となり、11名ずつの群は基本情報に有意差はなかった。産後2日目を基準に4日目、1ヵ月後のVAS、RDQはともに有意差はなかったものの、一定の効果量がVASでは鍼治療併用群(4日目:d=0.42, 1ヵ月後:d=0.24)に、RDQでは対照群(4日目:d=0.24, 1ヵ月後:d=0.42)にみられた。両群とも有害事象は認められなかった。

【考察と結語】産後の入院中に鍼治療を加えることで、腰痛の程度に‘中’の効果量が認められた。鍼治療を行うことは痛みのコントロールに安全で有用性が高いと考えられた。

キーワード:#産後の腰痛、#骨盤ベルト、#鍼治療、#ランダム化比較試験、#効果量

 

 

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Randomized controlled trial of postpartum mothers wearing only a PB with those treated with acupuncture combined with the wearing of a PB to treat postpartum low back pain

 

Keiko TSUJIUCHI1)2)*, Shunji SAKAGUCHI3), Yoshihiko KOIDO1),

Toshiaki HIRONO4), Takeshi TANIGUCHI5)

 

Abstract

[Purpose] We examined the effects between new mothers only using a PB and those who were treated with acupuncture combined with the wearing of a PB (PB) in a randomized controlled trial.

[Method] Setting: Maternity hospital. Selection criteria: Women who complained of low back pain in late pregnancy and had no trouble during delivery. Intervention period: From two days during postpartum hospitalization to discharge. Intervention: Subjects using only a PB were assigned as a control group, and the group using a combination of acupuncture and a PB received two acupuncture treatments. Evaluation: Using the VAS and the Japanese version of the RDQ, self-administered responses were obtained and evaluated on the 2nd and 4th days of postpartum hospitalization and at the one-month examination.

[Result] Eight of the 30 patients recruited were excluded; the remaining 22 subjects were divided into two groups of 11 each. Although there was no significant difference between VAS and RDQ on the 4th day and one month after childbirth, a certain effect size was seen in the acupuncture combination group (VAS; 4th day: d = 0.42, after one month: d = 0.24), and in the control group (RDQ; d = 0.24, d = 0.42), respectively.

[Discussion and Conclusion] It was suggested that the dissociation between VAS and RDQ was influenced by the enhancement of the support system after discharge in the PB only group. Hospitalization during the postpartum period can be managed, and acupuncture during this period was considered safe and useful for pain control.

 

Keywords: postpartum low back pain, PB, acupuncture, randomized controlled trial, effect size

 

1)SERIE Acupuncture Clinic

1-5-704 Hanasaki-cho, Naka-ku, Yokohama, Kanagawa 231-0063, Japan

*Corresponding author(K.TSUJIUCHI): TEL; +81-45-252-5550,

E-mail; czw06225@nifty.com

2)Associate Researcher, Kansai University of Health Sciences

3)Graduate School of Health Sciences, Graduate School of Kansai University of Health Sciences

4)Osaka Acupuncture Moxibustion Massage Association

5)Obstetrics and Gynecology and Pediatrics, Taniguchi Hospital

産後腰痛に対する鍼治療の効果の検討の研究

辻内 敬子 2023年09月14日

こんにちは せりえ鍼灸室でず。
 
せりえ鍼灸室では、妊婦さんにはりきゅう治療をご利用いただいていますが、
妊娠中の腰痛は、一人目で痛みを発症し、二人目、三人目でも発症して痛みが強くなったという方や、
お産を契機にその後腰痛が続いている方などもいます。
 
ほとんどは出産すると治る方が多い妊娠期の腰痛ですが、
産後にも続いていたら、育児にも影響してきます。
 
そこで、入院中の産婦さんが腰痛を訴えた場合に、鍼治療をするとよくなるのかを調べたいと思いました。
 
その、産後の腰痛研究をコロナ禍の中でしたが、行うことができ、学会雑誌に報告する事が出来ました☺️
 
協力病院、大阪の谷口病院
業団体、大阪府鍼灸マッサージ師会
教育機関、関西医療大学
実務は、大阪府鍼灸マッサージ師会の女性鍼灸師さん達
 
皆さんのおかげで報告できました。
腰痛の痛みの程度は減少しました。
 
引き続き、行っています。

 

 

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体のバランスを整えていきましょう

辻内 敬子 2023年05月13日

こんにちは せりえ鍼灸室です。

はりきゅうは、痛いところに直接アプロ―チすることもできます。

さらに、手足などの遠い方へアプロ―チして、身体全体のバランスを整えることもできます。それだけでなく、バランスを整えた先には、肩こりなどの軽減とともに、自律神経のバランスを整えることにもつながっているんですよ。

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そこで、今から自分でストレッチをしたり
歩き方に気をつけて、バランスを整えていきましょう。

まず、自分の立ち方をチェックしてみて下さい

片足に重心をかけて、休めの姿勢が多いようなら、気をつけて立ちます

具体的には
足首を回したり、膝を回したり
股関節を柔らかくするように回したりした後に
腰をゆっくりひねってストレッチ

これでも十分効果はあります。

はりきゅうは、体全体のゆがみを調整していくことにつながります。

妊活の方も大切ですし、妊娠中の妊婦さんの体は、産後の育児にも影響してきます。

産後の骨盤痛や腰痛の改善を見据えて、妊娠中から、身体をメンテナンスしていってください。

おっぱいも、負担がかかる側が硬くなっていませんか?

確認してみてください。

はりきゅうをお試しください。

 

心身一如の東洋医学は体の疲れだけでなく心が疲れてきた時も

辻内 敬子 2020年03月14日

こんにちは

せりえ鍼灸室のツジウチです。

気持ちの変化は体に現れます。体がつらくなると気持ちもつらくなりがち。

食欲が落ちてきた、肩凝りがある、眠りにくい、ため息がでるなど、です。

どっちかのバランスが崩れてきたら、心身一如の東洋医学、鍼灸治療をご利用ください。

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天気によって気分も左右されがち。
雨の日には、気分も沈みがち。
なんか重たい気分で、悲しいような、淋しいような気分の時には
思いっきり、悲しんで涙を流そう。

悲しみを涙が洗い流してくれるから。
あのときに、悲しかったこと、寂しかった時のこと、
みんな、みんな、思い出して、思いっきり泣いてみようよ。

人を責める前に、自分の悲しみと向き合おう
子どもは、悲しいことがあったらすぐに啼いて涙をながして
またすぐ笑う。
今啼いたカラスがもう笑った!というよね。

涙は悲しみを洗い流すから、悲しみを抱いていないで
たまには、心の奥底から取り出して、泣いて流そう。

気持ちは体に表れるんだよ。

誰かの手を借りてほくほくほっこりも大切ですよ。

 

貴女の健康とともに、「はり・きゅう」があります

辻内 敬子 2018年01月31日

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おはようございます

せりえ鍼灸室の辻内です。

せりえ鍼灸室は公益社団法人神奈川県鍼灸師会に所属しています。

横浜マラソンでもこののぼりが登場しています。

地元の鍼灸師さんは、その地域の家族の健康を守り、貴女の健康も応援しています。

皮膚に触れ、はりやお灸という道具を使って、心地よく、ストレス緩和に貢献し、

日常生活を快適に過ごせるように応援していきます。

なんでも、相談してみてください。健康パートナーです。

こ横浜市中区・西区にある女性のためのせりえ鍼灸室は、不妊の鍼灸治療から妊娠したら、妊娠中、産後ケアにも力を入れています。

せりえ鍼灸室:ご予約・お問い合わせはこちらから!

妊娠中の腰痛でご利用いただきました!

辻内 敬子 2018年01月29日

おはようございます

せりえ鍼灸室の辻内です。

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今日は腰痛でご利用いただい感想を寄せていただいたので紹介します。

「今まで2回出産しましたが、2回とも妊娠中に歩いたり、立てない程の腰痛、持病の股関節痛の悪化で悩まされました。

第2子の妊娠中に、鍼灸にかかり、逆子と同時に腰痛の方もみてもらい、とても楽になりました。

普段の少しの腰の重み、疲れの対処法に、

教えてもらった体操をおこない、気軽にできるので今もとても助かっています。鍼灸以外の指導がありがたかったです。

今は産後に習ったバランスボールで、自分にあった股関節痛の対処をしています、毎日、元気に、仕事、育児、家事をしています。」

産後の腰痛もお任せください!

鍼灸院では、体の使い方や歩き方、生活上のアドバイスなどをお伝えしています。

体の使い方から、特に妊娠中は体重増加という負荷がかかります。

針灸治療で痛みを緩和できたら、次は腰痛にならない体をつくるためのプログラムを用意していますので、ご相談くださいね。

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プロフィール

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せりえ鍼灸室院長
小井土 善彦
現代はストレス社会と言われていますが、その「ストレス」という言葉の由来は、1936 年頃、カナダの生理学者ハンス・セリエ氏(Hans Selye)が発表した「ストレス学説」にあります。 セリエ氏は一定の「ストレス」を感じると、体に一連の症状が現れることを発見しました。...

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辻内敬子

せりえ鍼灸室副院長
辻内 敬子
私たちは、女性の元気と美しく輝く人生を応援しています。貴方が母となることを選択した時から、そして妊娠した時から、幸せに満ちた人生のために、体と心 のケアを行います。 妊娠したらゴールではありません。妊娠期間中に出産準備のための体作りが必要です。...

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