小井土 善彦 2025年02月22日
お灸の研究が、今月発行された全日本鍼灸学会雑誌に掲載されました。
つくば国際鍼灸研究所で実施した調査を投稿しました。1500人を超える「きゅう師」から回答があり、現在の日本におけるお灸の実態が把握できる内容になっています。

鍼灸は、時代とともにこれからも発展し続ける伝統医療です。セルフケアの一手法としても可能性が期待できるお灸の研究が、今後ますます発展するように願っています。
当院では、妊活から産後の育児期にかけて元気に過ごせる体力づくりや、術後や更年期の体調管理にも、セルフケアにお灸を取り入れています。鍼が怖い方には、お灸だけの治療にも対応していますので、是非ご利用ください。
当院は、日々の臨床とともに、鍼灸が国民の健康政策に取り入れられるように研究活動を行っています。
小井土 善彦 2024年09月02日
このところ、気温の上昇や豪雨など、私たちが経験したことのない異常気象が毎年のように繰り返されています。これにより被害を受けた方々に、心よりお見舞い申し上げます。 さて、暑さと湿気によるダメージをそのままにしておくと、秋から冬に向けて自律神経が大きく変化するこれからの季節を、元気に過ごせるかが心配です。腰痛や肩こりの対策だけでなく、東洋医学を取り入れて、夏のダメージを回復しましょう。
当院では、妊娠中や妊活中はもちろん、更年期や老年期における心身の不調に対しても、風土や体質、そして年齢を考慮した積極的な女性の健康づくりをサポートしています。
辻内 敬子 2024年01月14日
こんにちは せりえ鍼灸室です
妊婦さんは、むくみは自分では気が付きやすいですが血圧は健診時に言われて気がつきます
健診に行った際に、血圧の変動を確認しておきましょう
妊娠中の高血圧はWHOのガイドラインによると、
最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上、
あるいは妊娠前か初期と比較して最高血圧が+25mmHg以上、
または最低血圧が+15mmHg以上であれば妊娠性高血圧とされています。
血圧が高くなった妊婦さんに私たちが出来ることは多くありません。
まだ安静を指示されていないようでしたら
浮腫みを改善し、息苦しさを緩和していくことなどです
血圧が高くなる前なら、養生をすすめていきます
生活の中に、健康はあります
お産は何があるかわからない 一番大切なのは母子の命です
妊娠中の高血圧が進むとお腹の赤ちゃんの安全性を考慮して降圧薬や安静管理が必要になります
高血圧域に突入したら、養生やセルフケアでは間に合わない!
赤ちゃんとお母さんの安全には、産科医療に頼るのが一番です
ご家族に高血圧症の方、特に母親が妊娠高血圧症候群になったことがある方は妊娠中からストレス緩和や肩凝り、のぼせ、疲労等の予防に鍼灸治療を利用して、快適な妊娠生活を過ごしてほしいと願っています

辻内 敬子 2023年07月31日
こんにちは せりえ鍼灸室です。
昨年の出生数が80万人を割り、赤ちゃん誕生は誰にとっても、おめでとうな事件です。
そうなんです。女性の権利である、産む選択と権利があります。
出産を選択したなら、妊娠おめでとうございます。妊娠したら、とにかく、おめでとうなのだ。
そして産まれている赤ちゃんを受け入れる心と体の準備をしていこう。
そんな出産までの間で、やりたいこと、どうしても決着をつけたいことありませんか?
この家の中を赤ちゃんを迎えるために、すっきり片づける、
妊娠したから、妊婦ブログを書く。
食事日記をつける。
いろいろ、出てきていませんか?
これは、なんでもあてはまるけど、とにかく始めてみようよ。
計画倒れになるよりも、あれもこれもと考えているばかりより
とにかく一歩。そして始めてみて考える。
好きなら続けてみる。
そうすると、部屋の片づけも考えているより一箇所片づくよ。
毎日続けることで、安産につながる体作り。
最初の一歩は外へでること、
そして赤ちゃんを意識して歩き始めることってどうでしょうか!

辻内 敬子 2023年05月01日
こんにちは せりえ鍼灸室です。
お産の始まりには、破水や陣痛、おしるしがあります。
陣痛が始まる徴候がなく、予定日を超過すると慌ててきます。
予定日近くなって、どきどきや焦りや不安が出てきたら、鍼灸治療を予定してみてくださいね。
鍼灸治療で自律神経が整い、リラックスすると、陣痛さんが来やすくなりますよ。
焦っているのを本人は感じることが出来なくなってきますのでパートナーや周りの方が勧めてあげてください。
深い眠りやゆっくりの呼吸が出来ることはとても大切です。

お灸教室を助産院で行っています。コロナ禍で開催する機会が無くなってしまった産院が多い中、妊婦さんには東洋医学の視点やお灸は必要です!と続けてくれている産院もあります。
以前の事ですが、
おしるしが来て、今朝ほど陣痛が始まったというJさん。
明け方には10分間隔の陣痛と思って、産院へ連絡したけれど、
到着する頃には、すっかり陣痛が遠のいてしまったという。
朝、診察を受けに産院へ行ったが、なんかたまに陣痛らしきものはくるけれど、
産まれそうでもないといってきた。
赤ちゃんは下がっていて押されているような感じがするけれど、
まだまだ出てくる感じでもないんですよ~と、Jさん。
それは、そこまで来ているけれど、まだ、もう少しかもってことかな?などなど、
そんな調子の会話を交わしながら、では、あぐらをかいて
できるだけ、お灸もしながら、みんなと陣痛くるぞ、うまれるかも、の会話を
楽しんでみたら、とお灸の仲間になってもらった。
この産院で出産した経験者は、参加者に語り始めました
産院の階段が一人ですたすた上れるようではまだまだって言われましたよ。
障子の桟が、はっきり見えるようでは、まだまだですって。
だいたい、座っていられませんでしたよ。
鼻からスイカがでるようだっていうじゃないですか!
おしゃべりできるような余裕はなくなってきましたよ。
陣痛が始まって産まれそうな感じは、こんな様子だとそれぞれみなさん話してくれました。
すたすた歩けるJさんは、まだまだみたいと言って歩いて帰りました。
辻内 敬子 2023年02月03日
こんにちは
せりえ鍼灸室です。
妊婦さんは花粉症が悪化したり、鼻炎が悪化する場合があります。
妊婦さんは、
*まめにうがい!
*身体の抵抗力アップのために、疲れすぎないようにしましょう
*疲労回復は睡眠から、睡眠不足を改善しましょう

妊婦さんからは、妊娠してから余計に鼻づまりしたという声は聞かれます。
花粉症の方は、妊娠するとより鼻づまりが出てきやすいようです。
妊娠中はうっ血性鼻炎傾向となり、鼻アレルギーのある方は症状が悪化するようです。
妊娠や出産後に鼻炎になったという方もいます。
薬を使いたくない妊娠期ですが、今は妊婦さんでも服用可能なお薬がありますので夜の睡眠に影響するようなら、産科に相談しましょう。
お風呂の入ると、湿気が鼻づまりを解消してくれます。
また入浴以外では、ホットタオルで首筋と眉間あたりを温めることもお勧めしています。
免疫力を高めるお灸やつぼ療法も積極的に取り入れてみてください。
妊娠した妻が、すごい鼻づまりで、鼻息も荒く、いびきもすごいという状態になっているということはないでしょうか?
妊娠した妻の鼻詰まりが苦しそうな場合には、
*首の後へ手を当てて温めてあげましょう。妊娠中のつらさを和らげられるようにサポートしてみてください。
辻内 敬子 2022年09月15日
こんにちは せりえ鍼灸室です。
妊婦さん同士の陣痛にまつわる会話
昨夜はお腹が張って眠れなかったAさん。妊娠週数も37週になり、そろそろ陣痛かしら?と期待と不安で、陣痛がもっと強くなるかも!それとも前駆陣痛?ほとんど眠れなかったそうです。
2人目の妊娠中のBさんは、1人目の出産時に、陣痛と前駆陣痛を勘違いして、一生懸命、何時何分、何分おき、何時何分、何分おきと記入したそうです。必死であせりまくり、何度も病院へ電話しては、病院と自宅を行ったり来たり。その挙句、本当の陣痛が3日後に来たときには、すでに疲れ果てた状態だったそうです。
焦ってはいけないとお話していました。
疲れながらの陣痛中、助産師さんがあと何時間ぐらいで産まれるでしょう、と目安を言ってくれたので、それを目標に時間をやり過ごし、出産したとの事でした。助産師さんの出産時間の目安の励ましが、すごく心強かったということです。
Aさんは、体の準備に励もうと決心を述べていました。

①毎日元気に歩いて押し出す力をつけていこう
②予定日が近くなったら、1日2回程度お灸をしてみてはどうでしょうか
お灸の場所はせりえ鍼灸室にてご相談くださいね。
③あせらず深呼吸を2分~3分間おこなってみよう
お腹の張りが強くなったりしながら体は準備していくので、
焦り始めたら、落ち着けるように、お灸をすすめています。
お産にリラックスは大切です。
辻内 敬子 2020年04月02日
こんにちは せりえ鍼灸室のツジウチです。
妊娠糖尿病ですと診断される方は増えてきている印象です。
健康な赤ちゃんを産むためには、血糖の管理が重要といわれています。
私たちも食べたくなってしまいがちな食欲増進をおさえて協力していきますよ。
なぜ、鍼灸のご利用をすすめるのかというと、自律神経の調整にもかかわってきます。
日常生活などの生活習慣から食べてしまう、という方には、
食欲の異常をバランスとるように交感神経優位の状態の改善をはかります。
また、重たい身体の代謝をはかっていきますので
何かに取り組みやすくなると、考えていただければ幸いです。
お母さんが妊娠高血圧症候群や腎症に
赤ちゃんは流産や巨大児に、と言われています。
私は、妊娠糖尿病をあなどっていたのですが、
中高年になった時に発症しやすいなどが判ってきています。
ぜひ、診断されたのちには、しっかりと管理していきましょう。

妊娠中も安心してご利用いただけるようにせりえ鍼灸室は衛生面でも管理しています。
産後も管理が必要な時期があります。
お子様と一緒に産後はご利用ください。
こんな時には、ということでもご相談お待ちしています。

辻内 敬子 2019年05月15日
こんにちは
せりえ鍼灸室のツジウチです。
全日本鍼灸学会学術大会愛知大会が2019年5月10日から12日まで開催されました。
5月11日土曜日に、「妊婦のみかた」が行われました。
この企画を担当してくださった深谷先生が頑張ってくれました。
妊婦さんは、産んだら、赤ちゃんと一緒です。
妊娠中からの継続した支援が必要と言われているのですから、
産後のお母さんと赤ちゃんを母子を一緒にみるという視点からのお話は欠かせません。
今回は、私自身がとても楽しみにしていた二人の堀内先生から聞くことができました。
感激の写真を一枚いただきました。
司会は、筑波技術大学の名誉教授の形井秀一先生、
助産師さんからのお話は、聖路加国際大学の堀内しげこ先生
小児科医からのお話は、聖マリアンナ医科大学名誉教授の堀内たけし先生
鍼灸師から辻内がお話する機会を頂戴しました。
内容については、また機会があったら随時紹介していきますね。
