帝王切開や開腹手術後の傷の痛み引きつれにもはり・きゅう
辻内 敬子 2018年08月24日
こんにちは
せりえ鍼灸室の辻内です。
最近は、お産した方の2~3割程度が帝王切開分娩のようです。
古くなりますが、2011年調査では、総出産数104万人のうち19.2%にあたる約20万人が帝王切開による出産だったそうです。(2011年の厚生労働省・医療施設調査病院報告)
帝王切開分娩もお産のスタイルであり、
お母さんと赤ちゃんの安全を守るために行われている分娩の方法です。
医療技術の向上で帝王切開術に伴うリスクが減少しました。
背景には、高年妊娠の増加に伴うハイリスク妊娠が増えた結果として帝王切開が増えていると考えられています。
帝王切開分娩の適応となるのは、
骨盤位、多胎妊娠、児頭骨盤不均衡、前置胎盤、子宮筋腫の既往、前回帝王切開などがある場合です。
また、胎児機能不全、常位胎盤早期剥離、妊娠高血圧症候群、微弱陣痛、遷延分娩、回旋異常などの、分娩時の異常が予想される場合は、緊急帝王切開が行われます。
帝王切開分娩は、お母さんと赤ちゃんの安全を守るための大事な分娩様式です。
傷みには、痛み止めを服用しながら、授乳などの子育てができるようになるのが一番です。
お母さんの体は、妊娠から分娩、そして産後には子育てをする体です。
足もとや下半身が冷えている場合やむくみが激しい場合には、傷の痛みもより感じやすいかもしれません。
そんな時には、腹巻やレッグウオーマーで冷えから守り、
温かいお腹にしてみましょう。
出産後に数か月経過しても、帝王切開の傷の後が痛む、ひきつれる、
ケロイド体質でつれていたむ、疲れてくるとお腹がひっつれてくる、
などを我慢している方もみられます。
そんな場合には、やさしくなでるだけでも、痛みの程度は軽減します。
痛いのが飛んでいきます。
さらに、元気になり早い回復を促すには、もっと積極的なメンテナンスとして、
鍼灸治療を受けてみましょう。
お腹の傷のつれや痛み、傷痕が気になるなどは、遠慮なくはり・きゅう院に相談ください。