小井土院長ブログ

逆子の妊婦さんの不安

辻内 敬子 2017年05月22日

せりえ鍼灸室の逆子治療は、1986年に産婦人科医の林田和郎先生が逆子の妊婦さんに対して鍼灸治療を行い、高い矯正率を報告した 論文を参考にして、1992年から始めました。

PHOTO034

始めた当初の1980~1990年代は、逆子の帝王切開術が盛んに行われ始めた時代でした。

出来るなら、なるべく自然なお産を妊婦さんにはしてもらいたいと考えた人たちが行動をお越しはじめたときでもあります。

特に、自分が妊婦になった人、出産したことのある人は、お産革命を起こそう、なるべく骨盤位でも経膣分娩したいなど、それぞれ行動を起こし始めました。

日本では、1994年にいいお産の日が始まりました。

その時には、会場に逆子で帝王切開分娩したという人たちが書いた冊子やお産の記録がありました。

逆子に関していえば、林田先生の論文には89%も治るということが書いてありました。

しかし、私たちせりえ鍼灸室の当時の逆子の矯正成績は64%でした。

治療方法を試行錯誤したり論文を読んだりしました。

理由は、せりえ鍼灸室に逆子治療でみえる妊婦さんの 妊娠週数が、35週、36週、37週、明日帝王切開予定日など、妊娠週数が林田先生の報告と違うことがわかりました。

初産婦さんの来院が多いなかで、赤ちゃんが大きくなり、 治りにくいと言われている週数の方が利用してくださっていたことがわかりました。

そこで、一生懸命、28週で逆子といわれたらなるべく早く鍼灸治療を利用しに来てねとお願いしました。 お知らせをはじめたのです。

そして、2000年からの集計では、逆子妊婦さんの来院が2014年で1355例にとなりました。2016年は1600例です。(その前の方は、カルテが違うので除外しました。)

しかし、まだまだ、はじめてのお産する妊婦さんの逆子の治療にお見えになる週数が、 33週を過ぎて来院する方が、少なくないのが残念です。

一人目の妊娠時に逆子になった方は、逆子であるという心配を持ち続ける不安の解消と、 体調もよくなっていくこと、 逆子が直りやすくなることを知っているからかもしれませんが、逆子と言われたら、すぐに治療を利用してくれるようになってきています。

私たちは、一人でも逆子がなおり、自分が望んだお産ができるように、お手伝いさせてもらいたいと思います。

はりもお灸も怖いイメージですが、それを払拭しますよ。

逆子といわれたら、鍼灸治療をうけてみてほしいです。

逆子のお灸や鍼灸治療をしている辻内がおすすめする逆子治療の考え方です。

まだ、28週はそのうち治るからと何もしなくても治る人は8割ぐらいです。

28週、30週と治らなかった人は、ぜひ31週ぐらいには、

鍼灸院をたずねて欲しいです。

せりえ鍼灸室:ご予約・お問い合わせはこちらから!

お問い合わせ・ご予約はこちら

お問い合わせフォームはこちら

ページトップへ

プロフィール

profile_01

せりえ鍼灸室院長
小井土 善彦
現代はストレス社会と言われていますが、その「ストレス」という言葉の由来は、1936 年頃、カナダの生理学者ハンス・セリエ氏(Hans Selye)が発表した「ストレス学説」にあります。 セリエ氏は一定の「ストレス」を感じると、体に一連の症状が現れることを発見しました。...

続きはこちら

辻内敬子

せりえ鍼灸室副院長
辻内 敬子
私たちは、女性の元気と美しく輝く人生を応援しています。貴方が母となることを選択した時から、そして妊娠した時から、幸せに満ちた人生のために、体と心 のケアを行います。 妊娠したらゴールではありません。妊娠期間中に出産準備のための体作りが必要です。...

続きはこちら

  • せりえ鍼灸室