お灸の熱刺激をどう考えているか、やけどの対処法
辻内 敬子 2018年05月26日
こんにちは せりえ鍼灸室の辻内です。
せりえ鍼灸室では、自分でお灸ができる人、熱いと感じられる人、
お灸が熱くなったら外せる人には、セルフケアとしてお灸を勧めています。
自分で健康管理をしていこうと思ってくれること、自分の体に敏感になって欲しいこと、
体の変調を気づき、手当として利用して欲しいからです。
そんなお灸ですが、お灸が体の及ぼす反応は、基本的に身体の防御作用として機能しているため、局所を犠牲にして、身体全体を守る反応としてとらえていただけるとよいかと思います。
お灸による小さな火傷は、人為的につくる治療法です。
その中でこれらの、発赤、腫脹、発熱、疼痛の一連の反応が起こります。火傷した局所に動員をかけられた白血球がは異物排除として働き、皮膚や組織の修復作業を始めます。
その時に、炎症巣に白血球があつまりがんばってはらたくということのようです。
お灸による身体への反応は、温熱刺激により、「局所を温めて血液循環をよくする作用」と、「生体の防御機能を高める」ことの2つがあります。
やけどによる白血球の動員は、こちらのからだの防衛反応ととらえてください。
しかし、水ぶくれなどができた場合のやけどは対処が必要です。水で冷やしてお薬を塗る、皮膚科でみてもらうなど、程度と範囲が問題になります。
お灸には、さまざまな種類があり、直接もぐさをのせる直接灸、
薬局などでも販売されている「せんねん灸」など多種あります。
それからお灸する人の体調や体格にあわせて、お灸の壮数も違い、場所もちがってきます。
ですから、朝晩つぼへ何壮すると、いちがいには、お伝えできないのが現状です。
でもおおまかな目安を作ってお伝えしないとやり過ぎなどがでてくるので目安は大切にしています。ご自身のつぼの位置や、お灸の数は鍼灸師に相談されることをおすすめします。
また冷え症の効くツボも、いくつか紹介されています。足の方をつかう場合が多いようです。朝晩でなくても、1年間継続しなくても、すこしでも効果が期待できます。
お灸をしていると冷え予防にはつながると思います。お灸も即効性がありますので、ぜひお試しください。
ご相談にお灸教室をご利用ください。