小井土院長ブログ

「うま味」の感度が低下すると肥満になりやすい

辻内 敬子 2018年09月15日

うま味感度低下では、肥満になりやすい
さあ大変
 
水田氏は、「和食を中心とするうま味を生かした食事を摂取することが、生活習慣病や心疾患の予防につながる」としています。
 
「小児期からのうま味成分を楽しむことを教える食育は、生活習慣病や循環器病の友好な対策となると考えられる」と結論づけています。
 
(2018年2月15日 Medicl Tribune p12)
第21回日本病態栄養学会
 
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急性期心臓リハビリテーション対象患者26例で、
塩味感度低下73.1%、甘味感度低下84.6%に上り、心疾患には、

味覚障害が多い事がわかりました。
 
高血圧患者は、そうでない人に比べて塩味感度が低下している割合83.3%が高く、
 
透析患者では81%で、塩味感度が低下していたということです。
 
うまみと生活習慣病との関連では、
(男性36.9%、年齢39.8歳±12.0歳、BMI22.2±3.60,
 
高血圧18.9%, 脂肪異常症45.1%, 喫煙15.6%、飲酒69.7%、肥満20.5%)
 
を対象に(味の素0.03%液を1ml滴下)、味を感じなかった群をうま味感度低下群として調査しました。
 
うま味感度低下群では、33%が肥満だったのに対し、対照群では8%で肥満が有意に多かったそうです。(P=0.0310)
 
うま味感度低下群では、対照群より甘党が有意に多かったそうです。(p=0.0233)
 
 山陰労災病院水田栄之助先生の報告では、
 
「うま味の感度傷害があると、食の満足感を得るために甘党となり、甘い物を多く摂取することで肥満につながる」と考察しています。
 
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せりえ鍼灸室では、
皆様の胃腸の状態を整えるお手伝いをしています。
 
ばくばく大食いのもとは、いらいらが関係している場合にも、ゆっくり噛みしめていただけるように、
お手伝いしていますよ。

 

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現代はストレス社会と言われていますが、その「ストレス」という言葉の由来は、1936 年頃、カナダの生理学者ハンス・セリエ氏(Hans Selye)が発表した「ストレス学説」にあります。 セリエ氏は一定の「ストレス」を感じると、体に一連の症状が現れることを発見しました。...

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