冷えていると気の巡りも血のめぐりもよろしくない?!
辻内 敬子 2018年08月24日
こんにちは
せりえ鍼灸室の辻内です。
最近、不妊クリニックにて「不妊と鍼灸」についてお話させていただく機会をもらいました。
2018年5月のJAMAという権威ある医学会雑誌に投稿された見解では、
鍼治療は、妊娠率と出産率に影響を及ぼさなかった!という残念な結果が報告されてしまいました。
しかし、日頃の臨床を行っていると、手応えを感じる患者さまがいます。
それでも、研究になると、研究対象者をそろえたり、条件を一定にするなど、難しいのが臨床研究です。
この研究の結果の考察では、比較した群に、ばらつきが多くみられたことや、
鍼治療を希望して、途中離脱した方も多くいたということです。
もう少し解析などを待ちたいと思っています。
気と血の話をしますね。
体の中を東洋医学では、陰陽二つの気が体内を循環しると考えています。
それらが身体を循環しているので、身体は温かくなっているのですが、
陰気は冷たいところを好み、
陽気は暖かいところが好きなので、足もとが冷えてしまいます。
冷えていると、冷たい足元から陰気は上に上ろうとせずに、
陽気は暖かい上半身から下がってきません。気の巡りが悪い状態です。
そして、血と気は一緒に巡っていますので気の巡りも悪く、
血の巡りも悪いということが起こると考えています。
気も血もよく巡って、子宮はじめ内臓を温めていることが大切です。
気が滅入っていたり、
いらいらしていることは逆上ですので、気が巡っていない状態です。
気血の巡りは、はりきゅうと散歩で、良くしていきましょう。